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RI装置

RI装置とは?

この度、当院ではRI装置の更新をしました。そこで今回はRI検査の説明や新しくなった装置の紹介をさせて頂きます。

RIとはRadio Isotopeの略でアイソトープ検査、または核医学検査とも呼ばれます。検査ではガンマ線という放射線を放出する特殊な薬(放射性医薬品)を使用します。放射性医薬品を注射したり、薬の種類によってはカプセルを飲んだりして、体の中の状態を画像化します。検査は専用の寝台に横になっているだけで済みますので、苦痛の少ない検査です。

放射性医薬品と呼ばれる特殊な薬は、体の外からは見えない病気の場所や臓器の状態を放射線という信号を出して知らせてくれます。その信号をガンマカメラという装置で受け止めます。また放射性医薬品は多くの場合、1度は目的の場所や臓器に集まりますが、早いもので数時間、遅くても数日で信号(放射線)は弱くなっていきます。これは体から排泄されたり、放射性医薬品そのものの放射線を出す能力が弱まっていくからです。

検査できる内容は、今まで通り骨シンチ、ガリウムシンチ、甲状腺シンチなどがあります。従来の装置より機器の性能や精度が向上しているのでより高画質な画像を提供することができます。また検出器(ガンマカメラ)が上下に1つずつ付いているので、2つの検出器を同時に使用することによって従来より検査時間が短縮されています。

その他、寝台が乗り降りしやすくなったり、圧迫感が緩和されたりして、患者さまにとってはとても優しい装置になっています。

新しい装置が稼動して間もないですが、この装置の性能や高画質な画像にはいつも驚かされています。この装置の性能を充分に発揮して、患者さまには「最高の写真」を提供できるように努めていきますのでよろしくお願いいたします。

どんな検査があるの?

骨シンチ この検査では骨腫瘍や骨の炎症など、骨の病気を調べる事ができます。検査は午前中に放射性医薬品を注射して、午後に写真を撮ります。検査時間は約30分です。
ガリウムシンチ この検査では腫瘍や炎症の有無を調べる事ができます。 検査は放射性医薬品を注射してから、2日(48時間)後に写真を撮ります。 検査時間は約30分です。
甲状腺シンチ この検査では甲状腺の機能や大きさを調べる事ができます。 検査は午前中に放射性医薬品のカプセルを飲んで、午後に写真を撮ります。 検査時間は約15分です。
放射線科「使用装置と検査について」