地域のみなさまの病院として、こころのこもった医療を提供します。
水府病院は昭和27年7月、国家公務員とその家族の健康管理を目的とした職域診療所として水戸市大町に開設されました。その後地域の皆様にもご利用いただける病院として広く開放され、今年で70周年を迎えました。甲状腺・内分泌疾患、血液疾患、小児疾患では専門性の高い診療をおこない、水戸市の中枢医療施設としての役割を果たしてまいりました。平成12年12月にJR常磐線赤塚駅北口「ミオス」内に移転し、現在は高齢化という時代の流れに対応し、専門性を残しながらも地域医療に重点を置いた診療をおこなっています。
当院は、127床の急性期病棟及び地域包括ケア病棟を有する病院として、先進的な医療、回復期治療、人間ドックなどの健康管理サービスの提供に努めています。内科は呼吸器、循環器、消化器、糖尿病・内分泌疾患、外科は甲状腺、消化器、乳腺、末梢血管、整形外科は骨折、変性疾患など、幅広い疾患を取り扱っています。
公的医療機関の役割として、2012年から国の事業である福島原発事故被災者の甲状腺検診をおこなってきました。2020年からのコロナ禍では、医療の逼迫した大阪、沖縄に応援看護師を派遣しました。「ミオス」での大規模ワクチン接種はのべ一万人を数えます。また、多くのコロナ感染患者さんの治療をおこない、重症感染後の身体が衰弱したいわゆる下り搬送の患者さんも受け入れました。
「地域の皆様のために、安全で質の高い心のこもった医療を提供します」を理念に掲げ、高度急性期病院、開業・在宅診療の先生方、介護施設の方々と協力して、水戸市及びその近隣市町村の地域医療の中心となる病院として努力する所存です。
国家公務員共済組合連合会 水府病院 院長 田枝 督教