診療科等のご案内

検査科

見えないところに、臨床検査技師の地道な努力。

検査科の業務は、生化学・免疫(肝機能・腎機能・糖尿病・甲状腺検査など)、一般検査(尿・便・インフルエンザ゙などの迅速検査など)、血液検査(赤血球・白血球・ヘモグロビンなどの血算・凝固検査・骨髄穿刺検査など)、輸血検査(血液型・輸血を行うための検査)、病理検査(組織診・細胞診)、生理機能検査(超音波検査・心電図・呼吸機能検査・眼底・眼圧など)を行っています。

患者様の全身の検査データを迅速かつ正確に医師に提供し、患者様の病気の正しい診断と治療の有効性や治療効果の程度、予後などの判断に役立てるように検査に取り組んでおります。

検査データの向上を図るため、日本医師会・日本臨床衛生検査技師会・茨城県臨床検査技師会の精度管理調査や各メーカーが行う精度管理調査に積極的に参加しております。

検査部門の概略

生化学・免疫検査
TBA-c8000免疫測定(アーキテクトi2000SR)オプション付

血液や尿中などに含まれる成分を化学的に分析します。糖・蛋白・脂質・酵素などを定量測定し、肝臓・腎臓などの各機能を調べます。また、甲状腺ホルモン検査、肝炎ウイルスや梅毒などの感染症検査を行います。


平成23年2月から上記の測定機器を導入し、生化学検査と免疫血清検査が同一検体で測定可能になり、採血量の軽減と検査効率を上げることができました。

GA-1170(血糖)・HA-8180(HbA1c)

血糖とHbA1c測定器です。HbA1cは平成23年2月に高速処理測定器を導入しました。

生理査検

体に電極などを付けて行う検査や、超音波を用いて大きさや形、動きなどを見る検査などがあります。具体的には以下の検査を行っています。

心電図 心臓の電気活動を記録し、不整脈や虚血性心疾患などの有無や、心筋の状態などを見ます。安静時の他に、2段の階段を昇降して記録する負荷心電図などを実施しています。
他にも、体に装着して、丸1日心電図を記録し続けるホルター心電図や、持ち歩いて不整脈発生時に記録する携帯型心電図なども行っています。
超音波検査 甲状腺やリンパの腫れ、肝臓や胆のう、腎臓などのお腹や、頚動脈、心臓の超音波検査を行っています。
その他 呼吸機能検査、眼圧、眼底撮影、脳波、神経伝導速度、動脈硬化など。
血液検査

血液疾患専門病院であることも有り、通常の赤血球・白血球・血小板やヘモグロビンなどを測定したり、血液像を分類することによって、貧血や血液疾患の発見やチェックが可能になります。

他に、種々の凝固検査を組み合わせて測定する事により、出血傾向や凝固に関する情報が得られ治療に役立ちます。骨髄の検査は、悪性の血液疾患や貧血等の診断に有用な検査です。

輸血検査

血液型を調べたり、輸血用血液製剤が患者様に合うかどうかの検査(交差試験や不規則抗体の有無など)をして、安全な輸血療法ができるようにしています

病理・細胞検査

検査と術中迅速検査及び細胞診検査を行っています。組織検査は、内視鏡検査(胃カメラなど)等で採取した検体や手術で摘出した臓器を処理して顕微鏡で観察できる標本を作製します。作製した標本を病理専門医が顕微鏡で観察して病理診断(確定診断)されます。術中迅速検査は、手術中に臓器・腫瘍組織の一部を採取し、迅速に標本を作成します。標本は病理専門医が顕微鏡で観察、診断して手術室に報告されます。

細胞診検査は、喀痰・尿・体腔液や表在臓器(甲状腺・乳腺・リンパ節等)に針を穿刺して細胞を採取して、標本を作成し顕微鏡で観察して判定を行います。

一般検査

主に尿や便を取り扱う検査です。尿定性検査は、蛋白・糖・潜血などを調べ、尿沈渣は尿を遠心しその沈渣に含まれる細胞などの有形成分を顕微鏡で観察します。便検査では、消化管出血の有無を調べる検査(便潜血検査)を行います。

穿刺液検査(髄液・胸水・腹水)も行っています。細胞数をカウントし、蛋白・糖などを検査します。

他に、インフルエンザ、A群溶連菌、ロタ・アデノなどの迅速検査を行っています。