当院では、2010年10月よりX線骨密度測定装置を導入しました。今回導入した装置は、測定精度が良好で、再現性も良い、DEXA法(二重エネルギ-X線吸収法)を用いて測定する装置です。 DEXA法とは二種類の異なるエネルギ-のX線を用いることによって、筋肉や脂肪に関係なく、骨成分だけを測定する方法です。
骨密度とは骨を構成しているカルシウムなどのミネラル類が、骨にどれくらい詰まっているかを表すもので、骨の強さを示す指標です。この骨密度の状態を調べる検査が骨密度測定です。
実際の検査は、腰椎と大腿骨頚部の二箇所を測定しております。検査時間は仰向けに寝ていただいた状態で10分ほどです。 (測定中は息を止める必要はありません。体を動かさずに寝ていただくだけです。)また、被曝線量も胸部X線撮影の10分の1程度とごくわずかで、患者さんにとって安全な装置です。
高齢化社会に伴い、骨折の原因となる骨粗鬆症への関心が高まっております。本装置では、骨粗鬆症による骨折が生じる部位である、腰椎と大腿骨頚部の骨密度を測定しております。